沖縄の住宅において最も警戒すべき敵は台風ではなく足元に潜むシロアリかもしれません。沖縄県内でのシロアリ被害発生率は全国的に見ても極めて高く鉄筋コンクリート住宅だからといって安心はできません。沖縄に多く生息するイエシロアリは水を運ぶ能力を持っており乾燥した木材でも自分たちで湿らせて食べてしまうという恐ろしい習性を持っています。彼らは巨大なコロニー(巣)を形成しその数は数百万匹にも達することがあります。ひとたび侵入を許せば柱や床下だけでなく天井裏の梁や畳、書籍、さらにはコンクリートの亀裂を広げて配管周りまで食い荒らします。被害が進行すると建物の強度が低下し最悪の場合は倒壊の危険性すら生じます。沖縄でシロアリ対策が必須とされるのはこの破壊スピードが本土のヤマトシロアリとは比較にならないほど速いからです。対策としては新築時の土壌処理はもちろんのこと定期的な点検と薬剤散布が欠かせません。沖縄では5年に一度の防蟻処理が常識とされていますが湿気の多い場所や雨漏りがある場所はリスクが高まるためより頻繁なチェックが必要です。また羽アリが大量発生する4月から6月の夕方は要注意です。電灯に群がる羽アリを見かけたら近くに成熟した巣があるサインです。DIYでの対策には限界があり床下や壁の中まで浸透させる専門的な技術が必要となるためシロアリ駆除に関してはプロの業者に依頼するのが最も確実でコストパフォーマンスの良い投資となります。大切な資産である家を守るために沖縄ではシロアリとの戦いは避けて通れない現実なのです。