蜂と一口に言ってもその種類によって性格やハッカ油への反応は大きく異なります。一般的に家屋の軒下などによく巣を作るアシナガバチはスズメバチに比べると性格は穏やかです。彼らに対してハッカ油は比較的「忌避剤」として素直に機能しやすい傾向にあります。アシナガバチは強い匂いを嫌うためベランダや物干し竿にあらかじめハッカ油スプレーを噴霧しておくとその場所を避けて巣作りを諦めることがあります。これは初期の巣作り防止対策として有効な手段の一つです。しかし相手がスズメバチ特にキイロスズメバチやオオスズメバチとなると話は全く変わってきます。彼らは極めて攻撃性が高く縄張り意識も強烈です。前述したようにスズメバチに対してハッカ油の香りは「不快な匂い」であると同時に「排除すべき異物のサイン」として認識されるリスクが高いのです。アシナガバチなら逃げていく濃度でもスズメバチなら怒って向かってくるというケースがあり得ます。したがって自分が対策しようとしている相手がどの種類の蜂なのかを見極めることが重要です。もし飛んでいる蜂の種類が判別できない場合や明らかに大型で羽音が大きい蜂がいる場合はハッカ油による対策はリスクが高すぎるため控えるべきです。またミツバチに関してはハッカ油の匂いを嫌がりますがスズメバチほど攻撃的に反応することは稀です。ただし養蜂家の近くなどで使用するとミツバチの活動を阻害してしまう可能性があるためマナーとして配慮が必要です。万能な魔法の薬だと思わずに相手の性質に合わせて使い分ける知識こそが不要なトラブルを避けるための鍵となります。