自宅のベランダをリラックスできる空間にしようと思い立ち、ホームセンターで安価なロール状の人工芝を購入して自ら敷き詰めたのは一年前の春のことでした。当初は裸足で歩ける緑の絨毯に大満足しており、子供たちも喜んで遊んでいました。しかし、その幸せは夏が訪れるとともに一変しました。夜にベランダの窓を開けた際、人工芝の端から黒い影が素早く滑り込んでいくのを目撃してしまったのです。嫌な予感がして、翌日の昼間に人工芝の端を少しめくってみたところ、そこには目を覆いたくなるような光景が広がっていました。芝の裏側は常に湿っており、風で運ばれてきた土や埃が泥状になってこびりつき、そこを住処にする複数のゴキブリが右往左往していたのです。私の失敗は、人工芝の見た目の美しさだけに囚われ、その下の通気性と排水性を完全に無視してしまったことにありました。コンクリートの上に直接シートを敷いたため、エアコンのドレンホースから出る水や雨水が逃げ場を失い、芝の下で腐敗していたのです。人工芝を敷くという行為が、知らず知らずのうちにゴキブリに最高のシェルターを提供していたことに気づき、愕然としました。この経験から得た教訓は、人工芝には設置方法を誤ると甚大な衛生被害を招くという大きなデメリットがあるということです。結局、私は一度全ての人工芝を剥がしてベランダを消毒し、今度は水はけを確保するためのジョイント式のベースマットを下に敷いてから、透水機能に優れた新しい人工芝を設置し直しました。また、定期的に芝をめくって掃除をすることを習慣にしました。人工芝は確かに便利で美しいものですが、管理を怠れば家全体の清潔さを脅かす存在になり得ます。もしこれから導入を考えている方がいれば、安さだけで選ばず、排水対策に予算をかけ、メンテナンスの手間を惜しまないことを強くお勧めします。あの不快な遭遇は、事前の知識不足が招いた自業自得の結果だったと今では痛感しています。
憧れのベランダ人工芝がゴキブリの温床になった私の失敗談