それは、ある穏やかな日曜日の朝のことでした。洗濯物を干そうとベランダに出た私は、エアコンの室外機の裏に、数本の枯れ枝が不自然に積み重なっているのを見つけました。最初は風で飛んできたのか程度に考えていましたが、翌朝にはその枝の数が増え、明らかに鳥の巣のような形を成していたのです。そこから私の、鳩との長い戦いが始まりました。まず驚いたのは、彼らの驚異的な執着心です。一度枝をすべて取り除き、綺麗に掃除をしたのですが、その数時間後には再び同じ場所に鳩が鎮座し、新しい枝を運び込んでいました。追い払っても、まるで「ここは自分の場所だ」と言わんばかりの堂々とした態度で戻ってくるのです。さらに困ったのは、鳴き声と糞の被害です。早朝から「クルッポー」という低い声が響き渡り、睡眠を妨げられるだけでなく、ベランダの床は見るも無惨な状態になりました。自分でなんとかしようと、ネットで調べたカラスの模型やキラキラ光るCDを吊るしてみましたが、賢い鳩たちには全く効果がありませんでした。数日もすれば、彼らはそれらが動かない無害なものだと見抜き、模型のすぐ隣で平然と毛繕いをする始末です。そんなある日、ついに巣の中に白い卵が一つ産み落とされているのを発見しました。慌てて撤去しようとした私を止めたのは、インターネットで見つけた鳥獣保護管理法の存在でした。卵がある状態での無断撤去は法律で禁じられていることを知り、私は絶望的な気持ちになりました。結局、私は専門の駆除業者に助けを求めることにしました。業者は手際よく防護服に身を包み、法的な手続きと衛生面に配慮しながら、巣の撤去とベランダ全体の消毒、そして二度と侵入させないための頑丈なネット設置を行ってくれました。高額な出費にはなりましたが、あの時の精神的なストレスを考えれば、もっと早くプロに頼むべきだったと痛感しています。鳩の巣作りは、単なる掃除の問題ではなく、個人の手に負えなくなる前に適切な処置を講じるべき深刻な事態なのだと身を以て学びました。
私の部屋が狙われた!鳩の巣作りとの壮絶な戦いの日々